もっと詩的で儚い感じがいいな。
と言われ、再提出を命じられました。
少しカチンときました。
以下本文
「僕とブログ」(詩的で儚い感じ)
駆け抜ける喜び、それがブログ。
キーボードから電流の匂いがほのかに香ってくる。
その香りは僕を遊女のごとく誘惑し、
その電圧はときに私の胸を締め付けようとするが、
僕は断固としてログアウトするわけにはいかない。
信じれるものなどこの世界には無い。
マウスの感覚だけを頼りにダブルクリックする。
嗚呼、此処こそが我が家かもしれない。
IDとパスワードという鍵で玄関を開ける。
娘がおぼつかない足取りで走ってくる音に少し遅れ、
パタパタとスリッパで駆けてくる妻の音が聞こえる。
メガネを鼻の上に押し上げ、息を大きく吸い込み、
喉のエッジを嫌というほど効かせてまずはこう言うんだ。
『ただいま』
喉に心地いい震動が走る。
どうやら今日は体調がイイみたいだ。
まずは娘を抱きかかえてやろう。
お腹が空いた。温かいご飯が食べたい。
今夜の献立は何だろう。
返事は無い。
聞こえるのは静かな機械音だけである。
目の前にはいつも通り、四角形のモニターが立ちはだかっていた。
以下本文
「僕とブログ」(詩的で儚い感じ)
駆け抜ける喜び、それがブログ。
キーボードから電流の匂いがほのかに香ってくる。
その香りは僕を遊女のごとく誘惑し、
その電圧はときに私の胸を締め付けようとするが、
僕は断固としてログアウトするわけにはいかない。
信じれるものなどこの世界には無い。
マウスの感覚だけを頼りにダブルクリックする。
嗚呼、此処こそが我が家かもしれない。
IDとパスワードという鍵で玄関を開ける。
娘がおぼつかない足取りで走ってくる音に少し遅れ、
パタパタとスリッパで駆けてくる妻の音が聞こえる。
メガネを鼻の上に押し上げ、息を大きく吸い込み、
喉のエッジを嫌というほど効かせてまずはこう言うんだ。
『ただいま』
喉に心地いい震動が走る。
どうやら今日は体調がイイみたいだ。
まずは娘を抱きかかえてやろう。
お腹が空いた。温かいご飯が食べたい。
今夜の献立は何だろう。
返事は無い。
聞こえるのは静かな機械音だけである。
目の前にはいつも通り、四角形のモニターが立ちはだかっていた。