いよいよ余一氏が重い腰を上げます。
…と思いきや分厚い説明書を読み始めました。
そして、ウーンとか唸っています。
まさか完全にゼロからのスタートですか余一氏。
もちろんさ。
何事もゼロから始まるでしょ。
君はいきなり3とかから始まってイイと思うのかい。
確かにそれはラクチンだね。
でもなぜ0が1になるのか、なぜ1が2になるのか…
それが分かるのと分からないのとではえらい違いだよ。
女性と結婚しました。
そしたら子供が3人ついてきちゃった。
子供を3人作る手間が省けたと捉えるか、
それとも覚えのない腑に落ちない事柄として捉えるか。
何かいいように丸め込まれているような気もしますが、
一番イイのはゼロからのように思います。
しかしそれじゃ一体、いつになったら完成するのでしょうか。
まぁまぁ、そう焦るんじゃないよ。
モノ作りというものは時間がかかるんだよ。
途中しばらく悩んでみたり、やり直してみたり。
時間をかけるから納得いくものが出来るわけだよ。
急いでつくればそれだけミスや隙が生じる。
生長の早い樹木は柔らかくてすぐ切れる。
一方で時間をかけてゆっくり生長した樹木は硬くて丈夫なんだ。
再びいいように丸め込まれているような気もしますが、
それではゆっくり時間をかけた方がイイのですね。
つまり余一氏のマイペースで進んで行くということです。
うーん、この人に期限付きで仕事をさせることは出来ないですね。