この日の余一氏は朝からけたたましい騒音をたてながら、
木材の加工をしていました。
革手袋、マスク、ゴーグル着用の完全装備。
円盤状の研磨ディスクが高速で回転し、木材を削ります。
以前は金属にも使用して、火花が散っていましたね。
工具名は「ディスクグラインダー」。
購入してから7年くらいは経つそうです。
ディスク部分はすでに摩耗が進み、
ほとんど削ってくれないらしいのですが、
この「削らない摩擦」がある効果を呼ぶそうです。
こちらは木材表面ビフォー。
アフター。
表面が少しだけ削られ、さらにはちょっとした焦げ目が。
摩耗ディスクが高い摩擦を生じ、熱を帯びます。
それが木材の表面を少しだけ焦がすのです。
味がありますね。
普通ならとっくにディスクを交換するところ…
しかし彼は交換をせず、結果、味のある加工を産みました。
彼の貧乏根性が功を奏したパターンです。