この日の余一氏はyamaanの畑エリアでセンチメンタル・ボーイ。
実に哀愁が漂っております。
それもそのはず、しばらく畑に行っていなかったせいで、
テントウムシにその葉を喰い尽くされたジャガイモ。
さすがにここからの華麗な復活はありえません。
花も咲かせることもできませんでした。
せっかく丁寧に植え付けをしたのにこれは悔しい結果です。
ということで、無念にもこの時点で収穫することにしたのです。
いつものごとく素手で土に両手を突っ込み、まさぐりますと…
出てきましたジャガイモが。
さすがに昨年のビッグサイズは出てきませんが、小・中サイズがゴロゴロ。
ふう、良かった。
これでなんとか来年にも繋げることができるよ。
余一氏の表情に若干の笑みがこぼれます。
グイグイ収穫作業が続きます。
雑草も抜きながらジリジリと進んでいきます。
それにしても暑いです。
作業することおよそ3時間。
サイズは小さいですがまずまずの収穫ができました。
葉を虫に食害されてもこれくらいの収穫ができるんですね。
ひょっとするとさ、
葉っぱはテントウムシが食べる分。
地中の芋はモグラやネズミ、そして人間の食べる分。
っていうように本来、分配されてるんじゃないだろうか。
昨年はかなりテントウムシを捕殺したから、人間だけがお腹いっぱい。
今年はテントウムシもお腹いっぱいで、人間もお腹いっぱい。
なんだか、これはこれで有意義だった気がします。
と余一氏。
なんというポジティブ・ボーイなんでしょう。
ふと別の場所を見ると、あまり食害されていないジャガイモの株を発見。
余一氏に報告しました。
これは去年に収穫し忘れた地中の芋から出てきたんだね。
でもこっちはほとんど食害されてない。
ほら、近くにネギの畝があるでしょ、
多分このネギの匂いとかを嫌うんじゃないかな。
来年はネギをジャガイモの株の隣りに植えてみようかな。
コンパニオンプランツってやつだよね。
なるほど。
植物でもって植物を守る、なんかカッコイイですね。
とはいうものの、食べるものがなくなったテントウムシ。
こちらの株にも集まり始めていました。
どうやら完全な予防にはならないようですね。
そりゃ人間だっていざ喰うもんなくなりゃ、
便器の中に落ちてるリンゴでも喰うよね。
余一氏はそんなオゲレツなことを言いながら、
葉に付いているテントウムシをさり気なく指でブチブチ。
情け容赦無しに殺しまくっていました。