20110615

続々とデビュー

さて暖かい日が最近は続いておりますが、
それに乗じてあの野菜の苗たちもグングン伸びております。

そんなわけでこの日の余一氏は、
大工としてではなく野菜プロデューサーとしてyamaan入り。

軽トラの荷台には野菜の苗がいろいろ。

すでにいくつかの野菜はyamaanデビューを果たしている模様。
クローバーが群生する中、
野菜の苗が植えられた場所には竹が目印として立っています。

たまに間違えて苗を踏みつけちゃうからね。

と余一氏。
たぶん何度かやってしまっているのでしょう。

余一農業の神髄は、
畑にクローバーを生い茂らせ、その根のチカラで土を耕し、
さらには土壌の水分を保たせます。

苗を植えるときには、定植場所の周辺だけの草を刈り取り、
ミニシャベルで部分的に穴を開けます。

定植後は刈り取ったクローバーを苗の周りに敷いてあげます。
(画像参照)

クローバーの根は抜かないそうです。
そうすることで根っこに寄生している微生物を活かせるそう。

今年は昨年とは比べ物にならないくらい畑が草で生い茂り、
土が柔らかくなっているそうです。

昨年の同じ畑の画像はコチラ

うーん、自然のチカラ…恐るべし。

自然っていうのはね、
放っておけばドンドン豊かになっていくんだ。

草が土を耕しながら湿度を保って、
微生物が繁殖して土の中にミミズが増えてくる。
いずれはそこに色々な虫が集まって生活する。
そのミミズや虫を食べに鳥が来て、
その鳥のフンから他の場所の木の実が運ばれる。
いずれはその木の実から芽が伸びてきて、
そこに木が生えて林にになる。
すると新たにタヌキやキツネなどの動物が住み始める。
いつかはそこは森になる。
雷が木に落ちたり、キツツキが木に穴を開けたりして、
適度な伐採も行われながら、
すこーしずつ生態系の規模が大きくなる。
んでそれが循環する。

…人間がヘンな手を加えなきゃね。

フツーの畑ってさ、
土をクワやトラクターで耕して、
一度、ぜーんぶ「無し」にしちゃうでしょ。
土の微生物たちもグッと減っちゃう。

ちょっとした砂漠を作る。

そこで野菜を育てるとなると、
肥料成分を作ってくれる寄生微生物がいないから、
肥料を他から持ってきて与えなきゃならない。
水分の蒸散も激しいから、
ビニールのマルチシートを張って防いだり、
水やりをしなきゃならない。

苗が生長していっても、
そこでは自力で肥料成分を作ることができないから、
さらに追肥を行わなければならなくなる。

そうしていくうちに、
野菜は自然からの恵みではなくなって、
自然からやってきた人工物になる。

んで、いざ収穫してガッツポーズ。

でもそこにいくまでに、どんだけの機械を使い、
どれだけの労力とお金がかかちゃうのだろう…

俺みたいにビンボー人はコワくて手が出せない。

だから俺はね、
そのいっぱいお金や労力がかかるであろう部分を、
このクローバーたちに全部任せたんだよね。

放っておきすぎるとこのyamaanはヤブになって、
木が生えて森になっちゃうけど、
そうならないように管理人の俺がいるわけ。

自然農はこの世で最も小さくて、最も強い、
どんなに貧しい人でもやれる、本来の食べ物の作り方。

自分で食べ物を作れて、
最低限必要なものがそこにあるのなら、
それはもはや「貧乏」なんていうものじゃないよね。

「幸せ」ってもんだ。

…うーん、なんか良い話をしている様子でしたが、
私には途中からワケが分からない話だったので、
ボイスメモに入れたヤツを、ほとんどそのまま掲載。

まだまだそんな話が続いてましたが、そちらはまた後日。

つまりは雑草、もといクローバーさん、
ありがとうってことですよね。