それに乗じてあの野菜の苗たちもグングン伸びております。
そんなわけでこの日の余一氏は、
大工としてではなく野菜プロデューサーとしてyamaan入り。
クローバーが群生する中、
野菜の苗が植えられた場所には竹が目印として立っています。
たまに間違えて苗を踏みつけちゃうからね。
と余一氏。
たぶん何度かやってしまっているのでしょう。
畑にクローバーを生い茂らせ、その根のチカラで土を耕し、
さらには土壌の水分を保たせます。
苗を植えるときには、定植場所の周辺だけの草を刈り取り、
ミニシャベルで部分的に穴を開けます。
定植後は刈り取ったクローバーを苗の周りに敷いてあげます。
(画像参照)
クローバーの根は抜かないそうです。
そうすることで根っこに寄生している微生物を活かせるそう。
今年は昨年とは比べ物にならないくらい畑が草で生い茂り、
土が柔らかくなっているそうです。
昨年の同じ畑の画像はコチラ。
うーん、自然のチカラ…恐るべし。
自然っていうのはね、
放っておけばドンドン豊かになっていくんだ。
草が土を耕しながら湿度を保って、
微生物が繁殖して土の中にミミズが増えてくる。
いずれはそこに色々な虫が集まって生活する。
そのミミズや虫を食べに鳥が来て、
その鳥のフンから他の場所の木の実が運ばれる。
いずれはその木の実から芽が伸びてきて、
そこに木が生えて林にになる。
すると新たにタヌキやキツネなどの動物が住み始める。
いつかはそこは森になる。
雷が木に落ちたり、キツツキが木に穴を開けたりして、
適度な伐採も行われながら、
すこーしずつ生態系の規模が大きくなる。
んでそれが循環する。
…人間がヘンな手を加えなきゃね。
フツーの畑ってさ、
土をクワやトラクターで耕して、
一度、ぜーんぶ「無し」にしちゃうでしょ。
土の微生物たちもグッと減っちゃう。
ちょっとした砂漠を作る。
そこで野菜を育てるとなると、
肥料成分を作ってくれる寄生微生物がいないから、
肥料を他から持ってきて与えなきゃならない。
水分の蒸散も激しいから、
ビニールのマルチシートを張って防いだり、
水やりをしなきゃならない。
苗が生長していっても、
そこでは自力で肥料成分を作ることができないから、
さらに追肥を行わなければならなくなる。
そうしていくうちに、
野菜は自然からの恵みではなくなって、
自然からやってきた人工物になる。
んで、いざ収穫してガッツポーズ。
でもそこにいくまでに、どんだけの機械を使い、
どれだけの労力とお金がかかちゃうのだろう…
俺みたいにビンボー人はコワくて手が出せない。
だから俺はね、
そのいっぱいお金や労力がかかるであろう部分を、
このクローバーたちに全部任せたんだよね。
放っておきすぎるとこのyamaanはヤブになって、
木が生えて森になっちゃうけど、
そうならないように管理人の俺がいるわけ。
自然農はこの世で最も小さくて、最も強い、
どんなに貧しい人でもやれる、本来の食べ物の作り方。
自分で食べ物を作れて、
最低限必要なものがそこにあるのなら、
それはもはや「貧乏」なんていうものじゃないよね。
「幸せ」ってもんだ。
…うーん、なんか良い話をしている様子でしたが、
私には途中からワケが分からない話だったので、
ボイスメモに入れたヤツを、ほとんどそのまま掲載。
まだまだそんな話が続いてましたが、そちらはまた後日。
つまりは雑草、もといクローバーさん、
ありがとうってことですよね。