この日の余一氏は蕎麦の収穫も中途にして、
別の作業に没頭中でした。
畑に溝を掘って何かを植え付けしております。
これはニンニクですね。
余一氏によれば溝を掘った所に自作の堆肥を敷き込み、
その上にこうしてニンニクを埋めていっているそうです。
去年とは少し違うやり方です。
去年は田子町のカッチャンから頂いたニンニクでしたが、
今回はその収穫したニンニクを全て種として使用。
昨年のやり方だと大変だということで、
このように一気に溝を掘っての植え付け作業です。
クワ使いがなかなかサマになっている余一氏。
背後には未だ収穫されていない蕎麦の畑が見えます。
後ろめたさを感じつつも、
この日はニンニクを植えると決め込みました。
そしてあとは畝(うね)を立ててならします。
普通はマルチ(ビニールのカバーみたいなもの)を被せて、
雑草を防いだり、保温や保湿効果を促しますが、
貧乏な彼はそんなことするわけがございません。
クローバーマルチがあるじゃないか。
時期が来たらアレをむしって、この畝に敷き詰めるよ。
タダだね、タダ。
そう言って余一氏はクローバーエリアを指差しました。
そうですね、
彼はすべて自然物でなんとかしようとする変人でしたね。
このニンニク、冬を土の中で越して、
来年の夏に収穫を迎えます。