先日はスタンディングポジションで頑張っていましたが、
この日は地べた這いつくばりポジションです。
しかもなぜかレスキュー隊風なオレンジな格好。
実を採った株を引っこ抜きながら進んで行きます。
俺はこうやって蕎麦と同じ目線になって、
フェアな勝負をしてるんだよ。
さらに株を引っこ抜いてまた土に還す。
余ったものはちゃんとそこに戻してあげないとね。
何よりもこうやることで、
百姓として大事なものを見逃さずに済むんだよ。
そう言う余一氏は蕎麦の林の奥を指差します。
目線の奥には何やら雑草とは違う感じの植物が。
なんとそれはキャベツの苗ではありませんか。
多分隣りのキャベツエリアから種が飛んで来たんだね。
ここで頑張って成長をしてたよ。
キャベツは越冬するからちゃんと残してあげたいよね。
こういう小さな生命に敏感にならにゃ、
農業とは呼べるかもしれないけど、百姓とは言えないよね。
こういう現象にさ、
弱々しくも逞しく寄り添って生きていきたいね。
そんなこんなでこの日も蕎麦の実たちを相手に頑張ります。
抜いた株を横たわらせていきます。
それにしても果てしない作業です。
先に余一氏が疲れて横たわってしまわないか心配です。