20140210

余一氏、突然に解約する

先週あたりでしょうか、
余一氏はじっとWEBサイトで自分の携帯料金について調べておりました。

新しいiPhoneにするのか、
もしくは料金プランでも変更するのかなと思っておりましたら、
なんと携帯電話自体を解約してきました。

ははは、ほれ見よ。

と差し出されたこれまでのiPhone4sの画面を見ましたら、
バッチリ「SIMなし」の文字が。

こりゃ外出先で電波を拾って通話できませんね。

一体彼に何があったのでしょう。

携帯電話ってやつをさ、原点から考えてみるとこにしたんだ。

俺が初めて携帯電話を使ったのは大学生の頃。
そのときって、基本料金やら通話料含めて3,000円くらいだった。
端末代はタダってのもザラだったね。
出掛けた先で即座に電話かけたり、受けたりできるってスッゲェって思ってた。

懐かしいですね。

そっからパソコンが普及し始めてインターネット。
音声通話は主に急を要する場合のみに限定されてきて、
仕事でもプライベートでもまずはメールって感じに。
メモ取らなくていいし、アーカイブとして残るからね。

携帯電話でもデータ通信ができるようになってさ、
そっからはダーッと一気にスマホの普及。
友達とのやりとりはFacebookなんかのSNSがメインに。
LINEなんてものも出て来たね。

まぁそういう流れにスイスイ乗っかってきたわけよ、俺も。

んで気が付きゃ基本料だけで7,000円。
甘いサービスを提供しつつ、ちゃっかり値上げしてるじゃねぇか。

ガソリンや野菜の値上がり、消費税増税でぎゃーぎゃー言うのは、
あれは常に店頭で料金を提示してるし、頻繁にマスコミが扱うから。
携帯料金なんて使い始めたらほとんど気にしないだろ。
支払明細も値引きされるWEB明細にしてれば、
わざわざサイトにログインして確認しなけりゃいけない。

気が付けば料金は昔の倍以上だ。

端末代がタダなんてもうないぜ。
2年ぐらいかけて数万円する端末を分割払いだぜ。

そんだけ大手企業さんに国民みんなが支払って、
あの3社はあの手この手で客の奪い合い。
あの頻繁にバージョンチェンジされるCMの制作費はいくらなんだ。
白い犬やあのチグハグな家族を演じる役者のギャラはいくらなんだ。

確かにCMはスゴいお金かけてますよね、どの大手会社も。
しかもイマイチそのサービスというか、
商品自体の具体的な内容は盛り込まれてませんよね。
「ウチはこんな素晴らしいサービスを提供するよ」っていうより、
「ウチはこんな面白いCM作れるよ」なアピール印象があります。

しかもあの「実質」0円ってなんだよ。
結局なんだかんだで有料じゃねえか。
「一括」0円ではないからね。
でもそう錯覚しちゃうようなキャッチコピー。
えっ、タダなの?!ってついつい振り向いちゃう。

まぁ2年契約の縛りがあったり、小さなフォントの※があったりしますね。
※「◯◯プラン」に加入の場合にのみ適用。
…とか。

…んでね、俺は考えた。
何もここまで便利になっちまうことは無いだろって。
何もそこまでお金を毎月払う必要はないんじゃないのって。

周りを見ろよ、その便利さが甘すぎて、
家でも職場でも外出先でも、スマホを夢中でいじってる。

「歩きスマホ」ってやつで、信号も見ずに進んだり、石につまづく。 まるで自分の肉体と、その周りで起こってることに興味を失ってしまったようだ。

スマホを使って、真偽すら分からない情報を夢中で見ているあなたの…

その頭上には美しい青空が広がっているかもしれない。
その足下ではコオロギが美しく鳴いているかもしれない。
その目の前を迷子の子供が泣きながら通り過ぎているかもしれない。
その背後にナイフを持ったヤバい人が近付いて来ているかもしれない。
その心は案外、寂しくて空虚なのかもしれない。

目の前で起こっていることがリアルであり、真実だとは思わないかい。

たしかに何らかの情報は欲しいよ。
だけど大半の情報はそんな急には要らない。ゆっくり調べて準備すればいい。
誰かと連絡をとりたいよ。
ならばその足をつかって会いに行ったり、ペンを走らせて手紙を書けばいい。

むやみやたらに情報があって、むやみやたらに連絡しちゃいますね。

やり方はたくさんある。
この持って生まれたこの肉体をもっとこれから使うべきだと思うんだ。
便利なものをポチポチとタッチだけしてないでね。

時代は進み、俺の前にはパソコンというスゴい利器がある。
電脳と呼ばれる、人の脳を具現化して電気で動かすものだ。
ただそれがポケットに収まらないだけ。
だから遠くのものを覗くインターネットにアクセスするのは自宅だけにする。

yamaanや出掛けた先では、そこにあるものとちゃんと向き合おうと思う。
でないとそこにある貴重な現象を見逃してしまうよね。

肉眼でこの世界の動きを捉えるんだ。
もう、双眼鏡を覗いたまま、出掛けることは止めにするんだもん。

なるほど、さすが余一氏、こういう話になると止まりませんね。
私も携帯電話の支払は安いに越したことはありませんが、
しかしなかなかどうしても手放せませんね。

願わくば、タダでずっと使えるスマホが欲しいです。