日が暮れるのも早くなりました。
どうやら私がもっとも嫌いな季節、冬が近づいているようです。
いつも暖かったらその有り難みが分からないでしょ。
寒い冬があるから夏が引き立つんだ。
そんなことを言う余一氏はyamaanへ。
収穫の終盤を迎えているようです。
これは私も試食させてもらいましたが、
この品種は素朴な甘さで、ほのかに苦みも残る感じ。
フルーツと野菜の中間のような感じでした。
ようやく実をつけるに至りました。
なんかさ、yamaanの作物たちって、
寒くなるにつれてどんどん実を付けてるような気がする。
「そろそろ俺の生命も終わるな」
「子孫を残さねば」
っていう感じ。
実を付けるかどうか心配だった品種たちが、
この寒さでどんどん結実して来る。
おそらくこの時期、
自然界では冬を前にラストスパートが行われてる。
ミツバチも蜜をかき集めようと、必死で花々の間を飛び交う。
それに応じて植物は受粉を繰り返し、
結実してあらゆるパワーをその実に集中させる。
俺がやってる超放任自然農。
不耕起、無農薬、無肥料でも、
なんだかんだで収穫出来るのはそういうことな気がする。
結局、頑張るのは人間じゃなくて、その植物自身なんだ。
それぞれの作物が、
その寿命のもと、ペース配分をして生きている。
うーん、
つまり今が一番彼らが本気を出しているときなんだなぁ。
余一氏は何か光明が差したかのように、
目を輝かせて私に訴えていましたが、
私にはいまいちピンときませんでした。
綿花です。
我々が普段よく身につける綿衣類はこの植物が原料です。
なぜ同じ株から色の違う花が咲いているのでしょうか。
余一氏によると、
綿花は初めに白い花が咲き、それがピンクに変化。
それがしおれると「えっまた咲くのかよ」というような、
とても大きなツボミがつくとのこと。
そのツボミの中にふわふわのコットンが出来るそうです。
これはもちろん食べれないんだけど、
俺らが普段着ている綿素材ってものが、
どんな植物から出来るのかなって興味があったんだ。
こうしてみると観賞用にもいいね。
花がすごくキレイだよ。
そのように言う余一氏は、
いずれはこのオーガニックコットンで、
自分が着る服も作りたいとのこと。
私は古着屋で買う方が安くて早いと思います。