20100927

yamaanもそろそろ終盤 その1

最近はめっきり寒くなりましたね。
日が暮れるのも早くなりました。
どうやら私がもっとも嫌いな季節、冬が近づいているようです。

いつも暖かったらその有り難みが分からないでしょ。
寒い冬があるから夏が引き立つんだ。

そんなことを言う余一氏はyamaanへ。
収穫の終盤を迎えているようです。

彼が手にしているのは「マクワウリ」というメロンの原種。

これは私も試食させてもらいましたが、
この品種は素朴な甘さで、ほのかに苦みも残る感じ。

フルーツと野菜の中間のような感じでした。

植え付けも遅く、集中豪雨により水浸しにもなりましたが、
ようやく実をつけるに至りました。

なんかさ、yamaanの作物たちって、
寒くなるにつれてどんどん実を付けてるような気がする。

「そろそろ俺の生命も終わるな」
「子孫を残さねば」

っていう感じ。
実を付けるかどうか心配だった品種たちが、
この寒さでどんどん結実して来る。

おそらくこの時期、
自然界では冬を前にラストスパートが行われてる。

ミツバチも蜜をかき集めようと、必死で花々の間を飛び交う。
それに応じて植物は受粉を繰り返し、
結実してあらゆるパワーをその実に集中させる。

俺がやってる超放任自然農。

不耕起、無農薬、無肥料でも、
なんだかんだで収穫出来るのはそういうことな気がする。

結局、頑張るのは人間じゃなくて、その植物自身なんだ。

それぞれの作物が、
その寿命のもと、ペース配分をして生きている。

うーん、
つまり今が一番彼らが本気を出しているときなんだなぁ。

余一氏は何か光明が差したかのように、
目を輝かせて私に訴えていましたが、
私にはいまいちピンときませんでした。

さてこちらは日常生活ではあまり見れない珍しい植物。
綿花です。

我々が普段よく身につける綿衣類はこの植物が原料です。

こちらも綿花。
なぜ同じ株から色の違う花が咲いているのでしょうか。

余一氏によると、
綿花は初めに白い花が咲き、それがピンクに変化。

それがしおれると「えっまた咲くのかよ」というような、
とても大きなツボミがつくとのこと。
そのツボミの中にふわふわのコットンが出来るそうです。

これはもちろん食べれないんだけど、
俺らが普段着ている綿素材ってものが、
どんな植物から出来るのかなって興味があったんだ。

こうしてみると観賞用にもいいね。
花がすごくキレイだよ。

そのように言う余一氏は、
いずれはこのオーガニックコットンで、
自分が着る服も作りたいとのこと。

私は古着屋で買う方が安くて早いと思います。