20080208

僕とブログ


インターネットなるものが普及するまで人々は、
その感情を手帳やノートに拙く綴っていたのであろう。

ある者は絵を添えてそれを絵日記とし、
ある者は写真や資料を添え、自らの回顧録とした。

しかし今、時代は流れインターネットを介し、ブログが現れた。
ノートや手帳などの紙媒体は時代の波に破り捨てられ、
人々はその感情をブログにシトシトと綴り始めた。

ブログは物質ではなく、データとして存在し、
そのかたちを自由に、美しく、利便的に、
さらには公開をも可能にしてしまった。

しかし僕らは忘れてはならない。
かつて紙媒体としてのそれが存在したことを。
それは不自由で、かさばり、拙いのであるが、 物質として、
えもいわれぬ親しみが、より一層深いのである。
それは全くもってお手軽ではない。
ゆえに覚悟を伴い、心が込もる。

心ある親しみやすいブログ。
僕はそれが作りたいのであるが、
どうやらこのブログでそれは望めそうもない。